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手紙

2008 年 10 月 8 日

という本を読んだ

犯罪者の弟の話だ

月日が流れ少年から大人になっていく弟は社会を知り、

自由を知り、犯罪者の家族への差別を知る。
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弟の兄への気持ちの移り変わりのなかで、兄からの月一回の手紙だけはときがとまっているようで、弟は弟のままで、兄は兄のままで、なんだか不思議な感覚に陥る。
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小説の中ではテーマ曲のようにジョンレノンのイマジンが所々で出てくる。
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想像してみなよ
差別のない世界を

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差別のない世界のすばらしさ。
差別のない世界は想像の世界でしかないと言う現実。

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歌詞は二つの面を見せる
この本にあるときがとまるような不思議な感覚はどこかで似たような感覚になった本があったと思い出した。
朗読者という本だ。

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本の内容も国も背景も違うが似ている気がする。こちらは戦犯者の問題提起がテーマだが、
主人公の成長の中で、朗読という行動だけが、時間が泊まったままのように繰り返される。
朗読者は手紙よりももっと幻想的で綺麗な感じだがそれが時に論争を呼ぶ作品でもある。

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被害者と加害者いろんな意味で紙一重。

どちらも面白く、お勧めしたい本だ。

てか、最近本の話ばっかだな。

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東野圭吾
「手紙」
★★★

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ベルハント・シュリンク「朗読者」
★★★★

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おくりびと

2008 年 10 月 5 日



敬愛する藤原新也氏がもっくん主演の映画「おくりびと」を誉めていた。そもそもこの映画制作の話は藤原新也さんの「メメントモリ」に感化されたモックンによってきっかけが作られたようだ。
役者が映画を作りたいと持ちかけるのはすごい珍しいことなのではないかと思う。
メメントモリはもはや解説不要と言っても良いだろうが、藤原新也の写真と言葉による死を想う本だ。この本に感化された映画で、尚且つ著者が作品へ好印象を持っているというのはすごく見てみたいと思った。
ただその前に肝心のおくりびとの原作を読んでいないことに気づき、
早速読む。

内容は映画がやっている最中なので言わないが
やはり死について考えさせられる本だ。そして確かにこれならメメントモリにあるようなテーマを映画としてアウトプットしやすいだろうなと思った。

戦争やテロなど、大量に無差別な死は、死の価値を下げる気がするが、尊い死というものを意識し続けることは死を恐れることとは別に死にある種の尊厳や魅力を与える。またそれは今ある生をしっかりと意識させて、生きることを頑張れと己の尻をたたく。
今の日本、もしくは世界の先進国が直面している問題は死とあまりにもかけ離れていて実感が薄い気がする。サブプライムローンも事故米も実感がない。いわばすべてがバーチャルだ。
昔の社会にあった目の当たりの生と死がこのまま無くなっていく中でそれをあえて意識しなければどうにかなってしまう危機感が最近ある。
NGOの慈善団体に所属し遠い国で活動する若者たちや戦場に行く記者がいる。
そういう人はもちろん使命感があって行くのだと思うが、言い換えれば生の実感を求めているのかもしれない。
彼らのような勇気もなく資本主義のバーチャルにどっぷりな僕は、こういった本や映画をみてそれを反芻して死を生を意識するしかない。

人間はすぐ忘れてしまう生き物だと最近つくづく思う。
大切なものほどだ
まず酸素の存在を忘れる太ると飢餓を忘れる。
最後に愛を忘れて生を忘れたら何が残るのか。

だから今いる自分の位置と逆側を見つめる努力をしなければ今の価値を忘れてしまう。

だれがこんなに生きることを複雑にしたのだろうと思う。

生きてる価値
働ける価値
死ねる価値

そういう努力をしたい。
※映画の感想は週末にでも観たら書きます。

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