とある世界的企業の日本社長にうちの会社の役員が言った言葉。
まー相手が外人なのでこの関西弁ならではのパンチ力がどこまで翻訳で伝わったかはわからないけど、
ベンチャーにはベンチャーのやり方があるんだなと思ったし、
クリエイティブディレクターとはこんな側面も持つのかと思った。
ことの発端はその企業からアパレルも企画もできるうちの噂を聞いて、
Webのディレクションを相談されたのだが、
ここで僕らはサイトデザインよりもサイト誘引の重要性を説き、
さらにはサイト誘引よりもブランディングの重要性を説いた。
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まーそれは当たり前のことだし、もちろんこれは、
サイトデザインのクオリティがまず一定以上あるかっこいいと評価された状態からの話なのだが、、
不景気で広告費が削減されている昨今
すぐに結果が求められているために売りにつながる施策ばかりが先行し
ブランディングがないがしろにされがちななか、わかっていても難しいことなのだ。
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ぼくらの考え方に感銘を受けた先方の社長が
今年のビジュアルがほぼ決定していた一つの主力商品のビジュアル提案を頼んできた。
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依頼内容は今よりも良いと思うものを三日後に提案してくれないか。
三日後の役員会議で発表したい。と言うものだった。
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通常一ヶ月以上かけてやる作業を三日でやる。
まず、市場調査と商品分析に一日半
都内のスポーツショップを駆け巡り、売り場を盗撮盗撮、競合をリサーチ
その後アイデアを持ち寄ってディスカッションで提案の方向性を決めるのに半日
決まって企画書をプランナーが作成
ビジュアルは僕が担当
コピーはコピーライターとすべてが同時進行!
鬼早で約十時間ほどで売場ツール五点ほどとポスターのセットを三案作成
売場パースを企画書に落とし込み企画書とビジュアルが完成する
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そっから大きなプロジェクトなのでまずは自分の会社の役員にプレゼン!
一発OKをもらう。
この時点で夜九時
ここから翻訳に廻してあさ四時に出力セット
九時からプレゼンと言う強行スケジュールだった
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提案では彼らがこの商品を売るために目指すべき方向を明確にした。
そしてこの商品を通して消費者が受ける恩恵に何があるか、
そうすることで単なるセールスポイントだけでなく
その先にある消費者のマインド部分に語りかけられるということを述べた。
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商品についてココで何も述べることができないので、伝えずらいが、
広告ではすべてのことにおいてそうなのだが、売りにつなげるためのセールス部分と
企業や商品のブランドロイヤリティを作るためのマインド部分への訴求とのバランスが
非常に重要であって
逆にそこを押さえられれば多少の飛んだ表現も受け入れられるのだ。
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結局提案は
あるとても単純でいていままでの常識をある種くつがえす斬新な提案だったのだが
非常に喜ばれてあっと言う間に受注した。
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さらには、もう一つの主要商品の販売戦略とプロモーション企画、グラフィック提案も受注できた。
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とってもうれしかったし、当然狙った仕事の結果だったので、確実にものに出来た訳だが、、
もっともすごいなと思ったのは先方の外資の企業ならではの行動力だった。
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かれらは契約関係を即整理して、
契約関係にあった外資の代理店から、
僕らのような小さなデザイン会社とのアドバイザー契約にすぐにシフトしてきた。
その早さがすごいなと思ったし責任を感じた。
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一貫したブランド戦略は企業が大きくなればなるほど難しくなる
一つのブランドがうまく表現できていても別のブランドはクオリティが極端に低かったり、
社内競争が激しすぎる企業だと、横のつながりがなくセクショナリズムがはびこっていたりするので、
もっと難しかったりする。
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だからこそ、舵取り役が必要でさらには全体としてのイメージの共有が必となる
先見性を持ち、客観視もできて、柔軟性があり、よきアドバイザーでありながら、人当たりがよく、説得力がある。
知識量、情報量があって、頭が強い。
クリエイティブディレクターとは非常に高いハードルの職種だと思う。
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僕らは毎日戦う。面白そうなものは片っ端からインプットする。
ベンチャー企業のクリエイターならではのチャレンジスピリットを大企業に注入する。
DにもHにもできない提案。
とても面白いし、経験値のあがる仕事だ。
あんたら!大企業病でっせ。
言ってみたいものである。